ここ最近で、ウェブ上で目に付いたMicrosoftに関する話題をまとめる。
先に発表された携帯電話「Kin」(開発コード「Pink」で知られる)に対するレビューが出てきている。総じて、あまり肯定的なものではない。批判の多くは価格だ。いくつかのレビューが、Kinは価格こそスマートフォン並みだが、趣向を凝らしたフィーチャーフォンであってスマートフォンではない、と記している(Kinにはアプリケーションダウンロード機能がなく、提供の計画も発表されていない)。Verizonは、他のスマートフォンと同じ価格帯のデータプランを設定しており、ひょっとして、MicrosoftとVerizonは、リッチな親が10代から20代の自分の子供がソーシャルになるためにそれぐらいの代金を払ってやるのではないかと見込んでいるのかもしれない。
Wall Street Journalは、Kinの「Studio」を高く評価しているが、他のレビューは、Microsoftは「Windows Phone 7」端末を(Microsoftの言うところの)“アップロード世代”向けに宣伝するのとは対照的に、特定のマーケットセグメントをターゲットとする新しい「Windows Phone」をシャープと組んで作成する必要があったのか、Microsoftの意図をいまだに思案しているようだ。
最新のソーシャルネットワークプロジェクト「Spindex」。「Office Docs」(Facebook統合の「Office Web Apps」)プレビューを送り出したMicrosoftのFUSE Labsが、Spindexという新しい技術を披露した。これまでの報道をみると、Spindexは「FriendFeed」のようなもののようだ。FUSE Labsは、ソーシャルネットワーク主導のアプリケーションや技術を構築することを目的に設立されたラボだ。
「Active Directory Federation Services 2.0(ADFS 2.0)」がウェブ上に公開(RTW)。Microsoftは予想通り、最新のディレクトリーフェデレーションサービスとなるADFS 2.0(開発コード名「Geneva」)をRTWにした。ADFS 2.0はMicrosoftのDownload Centerより入手できる。ADFS GenevaはMicrosoftのセキュリティ/アイデンティティプラットフォーム、それにクラウド運用環境の「Azure」の主要部分となる。Microsoftは米国時間5月5日、「Forefront 2010 Protection for SharePoint 2010」もRTWにしている。
MicrosoftとNokiaが「Communicator Mobile for Nokia」を公開。Communicatorは当初、「Nokia E72」「Nokia E52」で利用できる安全なIMクライアントで、Nokiaの「Ovi Store」よりダウンロードできる(英語版のみ)。今後、2社はCommunicator Mobile for Nokiaを一部の「Nokia Eseries」機種でプレインストールして提供する計画だ。MicrosoftとNokiaは2009年8月にモバイル分野で提携しており、その成果となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ