日商エレ、サービス事業者向けIaaS構築サービスを強化

富永恭子(ロビンソン)

2010-07-15 18:33

 日商エレクトロニクスは7月15日、カナダのEnomalyと国内代理店契約を締結し、同社の「Enomaly ECP(Elastic Computing Platform)」を用いて、クラウドプラットフォーム構築サービスを強化すると発表した。バックアップシステムや監視システムも含めたIaaSプラットフォームの設計、構築、開発、保守をトータルに提供する「サービス事業者向けIaaSプラットフォーム構築ソリューション」として展開する。

 今回の契約締結により、同サービスでは、日商エレクトロニクスがEnomaly ECPを活用して構築するクラウドプラットフォームにより、事業者はエンドユーザーに「セルフサービスポータル画面」を提供し、エンドユーザーからの利用要求後の作業工程を自動化できる。さらに事業者はEnomaly ECPのAPIを用いることで、課金システムなど外部システムと連携させ、IaaS運用基盤の設計と構築を短期化できるという。

 また、エンドユーザーはセルフサービスポータル画面から必要なサーバのスペックを選択するだけで、クラウドサービスの提供と管理をより簡単に行うことができ、従来3〜5営業日必要だったサーバの構築(追加や変更)および提供をウェブの画面を介して行えるため、10〜15分でサービスの利用が可能になるとしている。

 一般的なホスティングサービスでは、エンドユーザーの利用要求の発生に対し、物理的なサーバリソースを調達、設置、展開する作業工程があり、サービスの受注から提供までに時間を要するという課題がある。しかし、クラウドサービス事業者は同サービスを利用することで、エンドユーザーからの利用要求に対し、短時間でITインフラを構築してリソースを提供できるとしている。

ホスティングの課題であるサーバの調達と設置、そしてソフトウェアの導入を自動化できるのがメリット ホスティングの課題であるサーバの調達と設置、そしてソフトウェアの導入を自動化できるのがメリット

 Enomalyは、カナダのトロントに本社を置き、通信事業者やデータセンター、ホスティング事業者に、IaaS運用基盤を提供しているクラウドベンダーだ。

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