#3:マシンは完全な状態にしてから渡すようにする
あなたや筆者であれば、ブラウザにFlashプラグインをインストールすることくらい何の苦もなくやってのけるだろう。しかし、それができないユーザーもいるのである。また、Ubuntuのディストリビューションでは、インストール可能なFlashプラグインは3種類用意されているが、大半のサイトで動作するのはAdobe Systemsの公式プラグインだけである。Linux初心者はこのことを知らず、提示された3種類の中で最初に目についたものをインストールするかもしれない。こういった場合、YouTubeでお気に入りの動画を視聴しようとした際に問題が発生することもあり得る。同じことが、マルチメディア用のプラグインについても言える。MP3に対応できていない状態のマシンをLinux初心者に渡してはいけない!ユーザーにマシンを渡す前に行っておくことについて(また、移行に関するその他のティップスについて)もっと知りたいという方は、筆者が以前に執筆した記事「Linux初心者にLinuxマシンを渡す前にやっておくべき10のこと」を読んでもらいたい。
#4:OpenOffice.orgのデフォルトファイルフォーマットをMicrosoft製品のものに設定しておく
筆者は忸怩たる思いを抱きながらもいつも、OpenOffice.orgのデフォルトファイルフォーマットをMicrosoft製品のものに設定するようにしている。Microsoftが標準化に従わないため、他のアプリケーション側でMicrosoft Officeに合わせるしかないのである。そのための最も簡単な方法は、OpenOffice.orgのデフォルトファイルフォーマットをMicrosoft Officeのドキュメントフォーマットに設定しておくというものだ。ユーザーが、Microsoft Officeを使用しているユーザー宛に.odtファイルを添付したメールを送信し、相手がそのファイルをオープンできなかったと知って驚くような状況は避けたいはずだ。そんなことになった場合、混乱や大騒ぎ、厄介な状況が引き起こされかねない。ユーザーのために、そしてあなた自身のためにも、そのような状況は避けなければならない。