日本IBMは10月1日、「保険業界向け短期成果型アクション」のラインアップを拡充すると発表した。全20種類のコンサルテイングメニューを提供していくという。
保険業界向け短期成果型アクションは、短期的なコスト削減や売上の拡大に着手しようとする保険会社を支援するためのコンサルティングサービス。新たな取り組みに着手する際に分析や診断を行い、実行した場合の効果の大きさを明らかにした上で、最短数週間で効果測定からアクションプランの策定までを行う。対象分野は、「ビジネス構造のシンプル化」「カスタマーエクペリエンス」「顧客分析」「透明性とリスク管理」「海外進出や人材強化」の5分野となっており、保険会社におけるさまざまなビジネス活動に適応しているとする。
同サービスのコンサルテイングメニューのうち、「保険事務Optimization−プロセス・セマンティック分析を活用した保険事務の最適化」では、業務システムのログをビジネスの観点から解析しやすい数理的情報に変換し、業務処理状況を可視化。ログデータの活用可能性評価、コスト削減・最適化のポテンシャル提示、アクションプランの策定までを最短4週間で行うとする。
また、「お客様の声の有効活用によるビジネスの最適化」メニューにおいては、コールセンターなどから収集する会話ログを取得してリアルタイムで分析。顧客の声と既存の顧客データを融合させた高度な行動分析が可能だという。さらに顧客の声を社内外の関連組織で共有化することにより、個別業務の改善のみならず全社レベルでこれらに基づく商品、サービス変革を実現するための体制づくりを支援する。最短2カ月で、現状把握や問題点の抽出、問題解決に向けた対応施策の立案、全体将来像の策定を行うという。
その他のメニューとして、「商品・チャネルのコスト分析」「デジタル・チャネルの有効利用アセスメント」「コールセンター・アセスメント」「IFRS影響分析診断」「海外展開進出支援」「M&A支援」などが用意されている。