マイクロソフトは10月5日、ソフトバンクモバイルが「Microsoft SQL Server 2008 R2 Enterprise」を基盤に、電波状況を分析し適切な基地局設置などの対策を迅速かつ正確に行うためのウェブベースの地理情報システム(GIS)/位置情報関連サービス(ジオメディアサービス)を構築したと発表した。
同システムは、ソフトバンクモバイルが進める「電波改善宣言」の基地局倍増プロジェクトの一環として、10月1日より運用が開始されている。ユーザーから携帯電話やTwitterなどで直接寄せられる電波改善要望を、ソフトバンクモバイル社内に蓄積した各種データと照合して正確な電波状況を分析。地図サービス「Bing Maps」上に視覚的に表示することで、基地局の設置等の改善計画策定を支援するという。さらに、同システムと連携して、電波状況を一般公開する機能も追加されている。
ソフトバンクモバイルは、同システムの稼働にあたり、ソフトバンクテレコムが提供する「ホワイトクラウド」上に「Windows Server 2008 R2 Hyper-V」を活用して構築したプライベートクラウドと、マイクロソフトのパブリッククラウド「Windows Azure platform」を連携させ、大容量データ処理を実現する高トランザクションミッションクリティカル基盤を構築しているという。システム構築にあたっては、米Microsoftの開発部門が直接データベースシステムの最適化を支援することで、システムの安定稼働を実現しており、引き続きシステムの安定稼働と拡充によるサービス品質向上を支援していくとしている。