日本オラクルは10月7日、同社の中堅企業向けERPパッケージ「JD Edwards EnterpriseOne」の新機能として、自動在庫割当を行う「JD Edwards EnterpriseOne フルフィルメント管理」を同日より提供開始することを発表した。これにより、ユーザーは顧客別に最適化された在庫の自動割り当てが可能になるとしている。
JD Edwards EnterpriseOneは、単一のIT環境下でオールインワン型ソリューションを求める中堅企業に向けた製品で、短期導入が可能だ。必要なモジュール単位で導入し、ビジネスの進化に合わせてシステム拡張ができるほか、プログラミングなしにカスタマイズや変更ができるため、初期投資が抑えられ最小限のITリソースで保守、運用ができるという。
新機能のJD Edwards EnterpriseOne フルフィルメント管理は、受注製品の在庫割り当ての最適化、自動化を実現するというもの。企業は、顧客の発注量や契約条件に応じて在庫を優先的もしくは最適に割り当てるための定義が設定できる。これにより、複雑な受注と製品の在庫割り当て業務を、顧客の優先順位に従って一貫して自動的に実行でき、業務を効率化するという。
具体的には、顧客と受注情報をベースに受注案件の優先度を設定し、その優先度に合わせて在庫を割り当てることが可能となった。また、受注入力の際に顧客との契約条件を突き合わせての確認、顧客との契約条件に合致した受注量の一部の充填が可能になったという。さらに、ユーザー定義の充填率をもとに、未充填となっている受注残量の自動キャンセルも可能だとしている。
JD Edwards EnterpriseOne フルフィルメント管理の参考価格は、1ユーザーあたり26万2500円となる。