既報の通り、NTTコミュニケーションズとマイクロソフトが、クラウドコンピューティング分野で協業することが正式に発表された。NTTコミュニケーションズのホスティングサービス「Bizホスティング エンタープライズ」と、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Windows Azure Platform」を連携させたハイブリット型クラウドサービスを、2010年度第4四半期に提供する内容。
今回の協業により、オンプレミス(自社運用)とプライベートクラウド(Bizホスティング エンタープライズ)、パブリッククラウド(Windows Azure Platform)を組み合わせたシステムが利用可能になる。
プライベートクラウド環境としては、国内のデータセンターに設置されたBizホスティング エンタープライズのWindows Server 2008 R2上に、Hyper-Vなど仮想化技術を活用した基盤を構築できる。また、Bizホスティング エンタープライズとWindows Azure PlatformやMicrosoft Online Servicesを接続させることも可能になり、連携にあたってはシングルサインオンやセキュアアクセスも実現するとしている。
さらに、Bizホスティング エンタープライズで、オンプレミスとWindows Azure Platformを一元管理できる統合マネジメントシステムを提供。プライベートとパブリック、オンプレミスが入り交じるハイブリッドクラウドにおいても、サービス監視、構成管理、変更管理などを一元管理できる環境を提供する。
NTTコミュニケーションズでは、12月より試験サービスの受付を開始する。また両社は今後も、Windows Azure Platformに順次搭載される新機能や、Microsoft Online Servicesの円滑な導入に向けた検証作業を共同で実施するとしている。