日立製作所(日立)は2月9日、日立がSaaSとして提供する「情報共有基盤サービス -コラボレーション機能-」を、東京ガスがグループウェアシステムとして採用したと発表した。
情報共有基盤サービスは、日立が提供するクラウドソリューション「Harmonious Cloud」のSaaSメニューのひとつで、日立グループ内約150社、20万人規模の利用実績と運用ノウハウを活用できることから、安定運用、安定稼働を期待できるという。また、同サービスを提供するデータセンターは、強固な地盤地域への、直接基礎工法と免震装置を併用した堅牢性の高い構造物で、指静脈認証やICカードによる入退管理システムなどのセキュリティ対策を実施しており、プライバシーマーク、ISMSに準拠した運用でセキュリティ、信頼性を確保した安全なサービスを提供できるとしている。
今回の導入決定にあたっては、公益事業者に求められる情報セキュリティの担保とコストダウンの両立を実現しつつ、組織間のコミュニケーション、コラボレーションを活性化するシステムである点が評価されたという。
同サービスの東京ガスへの導入については、東京ガスグループの情報システム企業であるティージー情報ネットワークと日立が共同で行い、2010年11月から段階的にサービス提供を開始している。4月からは、東京ガスならびにティージー情報ネットワークの計1万2000人を対象にした本格的なサービス提供を予定しているという。