以前わたしは、TechRepublicのApp Builderブログで、Windows Phone 7アプリケーションのUIを改善する方法について書いた。今回は同じ話題について、ウェブアプリケーションの文脈でお話ししたい。この記事では、自分のアプリケーションのUIをユーザーが使いやすいものにする5つのポイントを説明する。
1.JavaScript/AJAXで、ブラウザの基本操作を上書きしない
最近、銀行のウェブサイトの1つを使っているとき、奇妙な動作に気づいた。そのページには日付フィールドがあり、そこをクリックすると、カレンダーがポップアップした。同時に、日付のテキストボックスのカーソルがアクティブになった。既存のデータを消すために「Backspace」キーを押すと、入力用のテキストボックスで期待される動作は起きず、テキストボックス以外の場所にカーソルがあったかのように、前のページに移動した。
これは悪い動作であり、わたしはこのような動作を始終目にしている。JavaScriptやAJAXの制御を利用すれば、ウェブアプリケーションの世界にデスクトップアプリケーションのようなUIを持ち込むことができるが、その過程で、期待されているブラウザの動作を歪めてしまうのは避けるべきだ。
2.適切なフォームの動作
利用者が一番困るのは、入力フィールドが大量にあるが、TABキーを押しても期待された順序でフィールドを移動してくれないことだろう。同様に、Enterキーを押してもフォームが送信されなかったり、「送信」以外のボタンが押された場合のように動作するのも困る。
フォームは必ずテストし(特に入力箇所が多い場合)、TABでカーソルが移動する順序が正しいことと、Enterキーで期待通りフォームを送信できることを確認すべきだ。
3.テキストに画像を使用しない
ウェブがまだ未成熟だった頃、「完璧」なレイアウトで表示させようとして、無茶なことが行われた。その「解決方法」には、サイトを1つの大きな画像にしてしまい、それを分割するというものまであった。その後、いろんな現実がわかってくるに従い(特に帯域の問題で)、開発者はこの解決方法を使わなくなった。しかし、帯域が安く、豊富になるにつれて、多くのサイトでは再びテキストを画像にし、レイアウトを維持するという方法が使われ始めている。
この誘惑に負けてはならない。画像にしたテキストは検索エンジンから見えないだけでなく、ウェブを利用するための障害者用ツールからも見えない。さらに、ウェブがモバイル機器から見られることが多くなっているため、再び帯域が問題になりつつある。可能な限り、通常のテキストを使用すべきだ。