自動車メーカーのマツダはグローバル経営強化に向けた次世代IT基盤を構築するために、データベース専用機「Oracle Exadata Database Machine」をはじめとするオラクル製品を包括的に採用する。日本オラクルと米Oracleが10月4日(米国時間)に発表した。
マツダは約120の国と地域でビジネスを展開している。同社はIT戦略の主要戦略としてグローバルでのシステム開発や保守効率の根本的な向上を検討してきている。特にシステム機能の追加と変更や既存機能の流用を柔軟に実現しつつ、変更の積み重ねによる複雑度の累積を防ぐサービス指向アーキテクチャ(SOA)手法の導入と、標準パッケージソフトの積極的な活用を重視。その結果としてオラクル製品の採用を決定している。
基幹系としては、統合基幹業務システム(ERP)パッケージの「Oracle E-Business Suite」「PeopleSoft Enterprise」と顧客情報管理システム(CRM)の「Siebel CRM」、サプライチェーン管理システム(SCM)の「Oracle Value Chain Planning」。情報系としてはビジネスインテリジェンス(BI)の「Oracle Business Intelligence」と「Oracle Business Intelligence Applications」、企業業績管理システム(EPM)の「Oracle EPM System」となっている。
テクノロジカットで見るとExadataのほかにRDBMSとして「Oracle Database」とDBセキュリティソフト「Oracle Database Security」、データ連携ソフトに「Oracle Data Integration」、ミドルウェアには「Oracle Fusion Middleware」、運用管理ソフト「Oracle Enterprise Manager」を採用する。
オラクルによると、自動車メーカーでこれだけ包括的にオラクル製品を採用するのはマツダが初めてという。導入プロジェクトは10月から始まっている。まずは国内拠点に導入し、その後順次海外拠点に導入を展開していく予定になっている。