風力発電でコンテナ型データセンターを運用--青森県六ヶ所村で実証実験

田中好伸 (編集部)

2012-02-07 14:51

 NTTファシリティーズは2月6日、青森県六ヶ所村にコンテナ型データセンターを構築し、風力発電を利用した実証実験を1月31日から開始したことを発表した。風力発電を利用するのは日本初としている。

 実証実験では、持続可能なエネルギー源である風力発電の電力をデータセンターに活用するために必要とされるシステム構成や運用ノウハウを検討、検証する。同社が2011年11月から提供している高電圧直流(High Voltage Direct Current:HVDC)給電システムと連携させる。

写真 実証実験サイトの概観

 同社は空調システム「FMACS-V」を2011年12月から販売しており、直接外気冷房システムについても複数のデータセンターで検討実績があるという。今回の実証実験では、直接外気冷房で、夏の高温時や冬の低温時など年間を通した運用を検証、評価していく。実証実験は2013年3月まで展開する。

 モジュール型とも呼ばれるコンテナ型データセンターは近年、注目を集めている。スケールアウトしやすいというメリットのほかに、外気で冷却することで、電力使用効率(PUE)を下げられるというメリットもあるからだ。

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