#3:大事なのは技術ではなく業務である
雇用者が気にしているのは技術的なことではない。CPU稼働率やネットワークスループットの向上といった話題は、彼らの頭を麻痺させてしまうだけだ。
雇用者が興味を抱いているのは、「あなたがどういったことをどのように行ったのかということと、それが業務に及ぼした影響」である。
あなたの成果によって業務にもたらされたメリットとそのコストを定量化し、企業の主な業績指標を向上させるうえでいかに役立ったかについて詳細な説明を心がけるべきだ。
例を挙げると「5000万ドルの予算を超過することなく、スケジュールを遅延させることもなく、SAPを導入しました。これにより、2000万ドルの過剰在庫を洗い出すとともに、サプライチェーンのコストを年間1000万ドル削減できました」といった説明を行うのがよいだろう。
Mumby氏によると、こういった説明はそれだけで訴求力を持っているという。つまり「具体的なデータが十分に提供されており、ざっと計算するとおそらく約18カ月で元を取れたことになる。これは優れたプロジェクトであり、皆が感嘆するはずだ」というわけだ。
要するに、企業の価値をいかにして高めたのかについて、アピールしていくようにすべきだ。
Mumby氏は「どのような求人においても必ず、価値を高めることのできる人材が欲しいと言われる。『現状を維持してくれる人材が欲しいだけだ』と言われることなどない」と述べている。
#4:美辞麗句を避ける
マネジメント関連の美辞麗句を並べ立てるのは、陳腐に聞こえるだけでなく、ありきたり過ぎて採用担当者の心に残らないため、やめておいた方がよい。
Mumby氏は「世の中の履歴書を見ると、98パーセント以上に『戦略的な思考に優れている』や『チームを引っ張っていくことに長けている』『会議の場においても優れたコミュニケーション能力を発揮できる』といった文言が書かれているが、(そういったことよりも)自らがもたらした成果に焦点を当てるようにした方がよい」と述べている。