パニックはいかに広がるか--外国人ライターから見た震災後の日本 - (page 2)

Hana Stewart-Smith (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2012-02-29 07:30

 人々は、「普段より頻繁に地震が起きているのではないか?」と考えさせられた。

 わたしには何が「普段」なのかを判断する資格は無かったのだが、確かにそのように感じた。

 確かに東京の地震活動は活発になっているように感じた一方で、東京に行こうとするわたしを常軌を逸していると言って止めた人たちと話した、頑固なわたしの一部は、これを疑い始めた。

 日本で初めて地震を経験したとき、わたしは代々木公園にいた。わたしが大きな公園(ニューヨークのセントラルパークに匹敵する)に行くのは初めてのことで、夜も更けた時間だった。

 その時間帯の見物は、様々な色でライトアップされた噴水や、深夜のジョガー、こっそりといちゃつくティーンエイジャーたちくらいのもので、他に目立ったものはなかった。わたしは地面に座り、そして驚くほど超現実的な体験をした。地面がブランコのように大きく揺れ始めたのだ。

 地震が始まったときに話していた友人は、それを途中でやめ、「ああ、地震だな」とだけ簡単に言ったが、それでおしまいだった。そのとき話していた3人の友人が、東日本大震災の時にも日本にいたことを考えると、このような小さな揺れは何でもないことだったのだろう。

 しかしわたしには、強い印象を与えた。

 より印象的だったのは、その数秒後に公園中の鳥が騒ぎ出したことだ。動物が地震に強い反応を示したとは聞いていたが、これほど激しいものだとは考えてもいなかった。わたしは、自分がホラー映画の「予兆」を感じさせるシーンに入り込んでしまったかのように感じた。

 数分後、ヘリコプターが上空を通過し(「データを収集してるんだ」と、物知りの友人が教えてくれた)、3人の友人の携帯電話はどれも、緊急地震速報でディスプレイが点灯した。

 彼らは、地震速報はことが起きてから来ることが多く、東北地方太平洋沖地震の時には発生後何時間もしてから届いたと話してくれた。彼らが差し迫った巨大地震の緊急地震速報を受け取ったときには、地震後の様子を見ながら「もう分かってる」としか言えなかったということだ。

 日本の大手モバイルネットワーク事業者は、地震が検知されると緊急地震速報を送信する同報サービスを持っており、市場に出回っているすべての3G携帯電話は、この機能を備えることを義務づけられている。

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