大和総研、VDIのネットワーク基盤で「Brocade VDX 6720」導入

田中好伸 (編集部) 2012年04月11日 14時47分

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 大和総研は仮想デスクトップ基盤(VDI)を支えるネットワーク基盤として、レイヤ2イーサネットワークスイッチ「Brocade VDX 6720」を導入した。2011年11月から稼働している。ブロケード コミュニケーションズ システムズが4月10日に発表した。

 大和総研は金融市場のリサーチやコンサルティングを提供するとともに、大和証券グループ各社のIT戦略を支えるシステムの構築と運用業務も担っている。時流のニーズにあわせてスケールアップやスケールダウンを行うことで、ムダのない効率的投資が可能になるプライベートクラウド環境の整備を進めている。

 従来のアプローチではアプリケーションごと、もしくはサービスごとにットワークを構築する必要に迫られ、リソースを効率的に利用できないだけではなく、柔軟かつ迅速にサービス提供に対応できないという課題を抱えていたという。そこで同社は、データセンターのネットワークアーキテクチャの刷新に着手。2011年7月からVDX 6720の導入検討を始めている。

 VDX 6720は、LANとSANを統合するための標準技術である「データセンターブリッジング(Data Center Bridging:DCB)」を活用。IPに加えてiSCSIやCIFS、NFS、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)といったプロトコルに対応して、あらゆる種類のデータやストレージのトラフィックを稼働させられる。

 またVDX 6720の場合、LAN内でループ構成を回避するためのプロトコルであり、スループットを制限していると言われる「Spanning Tree Protocol(STP)」を排除して、従来の階層型ネットワーク構成でのアクセスレイヤとアグリゲーションレイヤを取り除いて、仮想化環境に最適なフラットでマルチパスに対応したネットワークを構築できるという。

 DCBのほかに、STPに代わってイーサネットで経路を冗長化する技術であり、現在策定が進んでいる標準仕様の「Transparent Interconnection of Lots of Links(TRILL)」も活用している。フルアクティブのマルチパスや短時間でのリンク再収束、SANトラフィックとLANトラフィックの統合といった機能を提供するという。

 STPを利用する従来のネットワークでは、アクティブ-スタンバイ構成での無駄なポートが発生することになる。柔軟性に欠けるトポロジ構成で管理が煩雑という問題があった。VDX 6720ではSTPを排除しながら、ネットワークリソースを最大限効率的に活用可能で、シンプルな設計と運用を実現できることを大和総研は評価している。

 VDX 6720はポートオンデマンド機能を活用し、必要なポート数のみを有効化することで初期導入コストを抑えながら、要求の拡大にあわせて柔軟かつ容易に拡張でき、無駄のない効率的なシステム投資を実現できることも評価している。

 大和総研は、これまでメインフレームやオープンシステム環境でブロケードのFC-SAN製品を導入している。VDX 6720の採用では、FC-SANファブリック分野で培った経験に加え、ASICを自社開発している“モノづくりをしている会社”ならではの技術力の高さも評価のポイントとしている。

 大和総研は、VDX 6720の24ポートモデルを2台配置し、上位のコアスイッチと下位のサーバとストレージシステムを挟む構成で接続。「仮想リンクアグリゲーション(Virtual Link Aggregation)」機能で1台の仮想スイッチとして機能させている。サーバとストレージシステムとの接続には複数のケーブルを使ってマルチパスを構成し、基幹アプリケーションにも十分な帯域と可用性を確保できたとしている。

 大和総研は、1年めに中国のオフショア拠点、2年めに大和総研のシステム部門、3年めとなる2012年にリサーチ部門、コンサルティング部門と管理部門にまで、同社のクラウド基盤で稼働するVDIを3カ年計画で拡張している。接続クライアント数も計4000台規模に増加する見込みという。今回導入したVDX 6720も標準化されたシステム構成として順次拡張していく計画としている。

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