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現実解のハイブリッドクラウド見据える--ウル、データ連携基盤でコンサル - (page 2)

田中好伸 (編集部)

2012-06-12 17:03

 ウルシステムズが提唱するデータ連携基盤は、複雑なシステム間連携をより簡単に、より柔軟にすることを狙っている。データ連携基盤を導入すれば、「品質やコスト、スピードがより向上できる」(芝田氏)とのメリットを強調する。

 Talendが提供するツールは、データ品質ツール「Talend Data Quality」、データ統合ツール「Talend Data Integration」、マスターデータ管理ツール「Talend MDM」、エンターサービスバス「Talend ESB」などがある。同社のミドルウェアはオープンソースソフトウェア(OSS)版の「Talend Open Studio」と商用ライセンスのサブスクリプションモデルで提供される「Talend Enterprise」がある。Talend Open Studioは無償でダウンロードでき、オプションでサポートサービスを受けることができる。

 ウルシステムズが今回Talendに注目したのは、Talend製品が「標準的でオープンな技術に立脚」(芝田氏)したことが大きく影響している。統合開発環境(IDE)のEclipseのほかにJavaやSQL、XMLといった標準的言語、Apache Tomcatなどに対応していることから、既存の技術やスキルを流用でき、使いこなすためのコストが少なくてすむからだ。「Javaで容易に拡張性を提供するモジュラーアーキテクチャ」(芝田氏)となっていることもメリットだ。

 Talend製品は、メタデータやジョブ、ドキュメントなどプロジェクトに必要なすべての成果物を集中管理してバージョンコントロールすることも可能、加えて運用時に統合化された管理、監視機能も提供できることも大きいという。商用製品に比べてTalend製品はかなり安価だが、これは「安く導入してどうやって活用していくかというウルシステムズの立場にもあう」(芝田氏)ことも影響している。

 今回のウルシステムズとTalendとの協業は、ハイブリッドクラウドだけを見据えたものではない。ビッグデータの活用も考慮している。企業にとって可能性を秘めたデータを分析しようにも、先に挙げたような複雑なシステムでは、どのシステムがどのシステムと連携しているのか十分に把握できず、あるシステムに変更を加えたら、「その影響範囲を見極めることが難しい。怖くて触れない」(芝田氏)という実情もあるからだ。

 そうしたケースでもデータ連携基盤を活用すれば、シンプルにデータを分析することができるようになるという。Talend製品は、外部とのアダプタも用意している。NetezzaやTeradata、Greenplumなどのデータウェアハウス、Sybase IQやSQL Server、Oracle Database、MySQL、DB2などの主要なデータベースへのアダプタ、分散並列処理フレームワークのHadoop、HadoopディストリビューションのClouderaといったアダプタも提供される。

図 ビッグデータ活用基盤のイメージ
※クリックすると拡大画像が見られます

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