#7:音質の改善
Appleはいくつかの方法でiPhone 5の音質を改善している。まず、マイクの数を2つから3つに増やしている。この結果、マイクは同デバイスの底面と前面、背面に配置され、前面と背面のマイクを連携させてビームフォーミングを行うことで、アレイマイクを実現している。また、iPhone 5はワイドバンドオーディオ(HDボイスと呼ばれることもある)を搭載しており、Appleの説明によると販売開始時点で20以上の通信キャリアがこの機能をサポートする予定であるという。こういった機能はすべて通話品質の改善に向けたものであり、これによって騒がしい部屋にいる時でも通話できるようになり、またiPhoneを用いて電話会議を行う場合にもより良いエクスペリエンスが得られるようになる。
#8:コネクタの形状変更
AppleはiPhone 5を薄くするために、そしておそらくはデータ転送速度を高速化するために、2003年から使用し続けてきた30ピンのコネクタを新型のコネクタで置き換えた。iPhone 5で採用された「Lightning」コネクタは、完全にデジタル化されており、80%も小型化されている。ただこの変更は、既にiPhone用の追加ケーブルやドックアクセサリを所有している人にとって大きな痛みを伴うものとなるはずだ。変換アダプタも用意されてはいるものの、その価格は30ドル近くという、気軽に手を出しにくいものとなっている。なお、この新型コネクタはリバーシブルな構造になっているため、差し込む方向を間違えることがなくなるというのが嬉しい点だ。とは言うものの、あなたが既にiPhoneを所有しており、iPhone 5へのアップグレードを考えているというのであれば、所有しているドックを有効利用するためにアダプタを購入する、あるいは追加ケーブルを購入してノートPC用のバッグに入れておいたり、ベッドサイドテーブルに置いておくという準備が必要となるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。