ポストPC時代を定義するものはハードウェアではなくOSなのだ。プラットフォームのモバイル化(最近の例ではWindows 8)が進むにしたがい、ポストPC時代の到来は確実なものとなる。これは、常時オンライン接続しておくことで完全な機能を提供できるプラットフォームによってけん引される。プラットフォームがネットワークへの常時接続に依存するように進化するとともに、コンピューティングのエコシステムはハードウェアへの依存度を低下させ、モバイルOSへの依存度を高めていく。これがポストPC時代へのけん引力となるのである。
このためポストPC時代のコンピュータがどのようなものになるかというAdrianの疑問に対する筆者の答えは、「さまざまな形態のデバイスが出てくる」というものになる。小型のものも、大型のものも出てくるだろう。また、ポータブルなものも、机の上に置いておくようなものも出てくるだろう。そして、軽量なものも、持ち運ぶには重すぎるものも出てくるだろう。さらに、ディスプレイのサイズも小さなものから非常に大きなものまでさまざまとなるだろう。
ポストPC時代のコンピュータが備えるものは、完全な機能を実現するうえでネットワークへの常時接続が必要となるモバイルOSである。また、その上で実行されるアプリは、オンライン上のアプリストアで購入したものとなるだろう。さらにこういったモバイルOSは、デバイスの垣根を越え、ユーザーに付いてきてくれるものとなる。これによって、ハードウェアに縛られずに情報を格納できるクラウドストレージの利点を活用できるようにもなるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。