サイボウズのPaaS「kintone」とアプレッソのデータ連携ソフトウェア「DataSpider Servista」の連携アダプタ「DataSpider Servista kintoneアダプタ」が開発された。6月からベータ版が提供され、今秋から正式版がリリース予定となっている。税別価格は145万円からを予定。4月18日に発表された。
kintoneはAPIを介して外部のシステムとデータを連携させる仕組み。APIを使った個別開発は、案件固有の仕様を実現できるが、要件定義から開発、納品までの開発期間が長くなり、開発コストも増加する傾向がある。連携先のシステムが変更になると、メンテナンスの必要性から新しい開発コストが発生することもある。
アプレッソのDataSpider Servistaは、さまざまなアダプタ群が用意されており、データベースやファイルシステム、アプリケーション、プロトコル、グループウェアなどさまざまなデータフォーマットへのアクセスが可能。必要なデータの抽出や変換、新システムへの格納といった一連の作業をシームレスにできることがメリット。今回のkintoneアダプタは、DataSpider Servistaが持つアダプタと組み合わせることで、kintoneとデータベースやプラットフォームの連携が可能になる。
CSVやExcelなどのファイルをはじめ、Oracle DatabaseやSQL Serverなどのデータベース、SAPやNotes/Dominoなどのアプリケーション、SalesforceなどのSaaS、Amazon Web ServicesやWindows AzureなどのPaaS、Active DirectoryやLDAP、データウェアハウスやビジネスインテリジェンスなど多種多様なデータソースと連携できるという。