サイボウズはPaaS「kintone」のAPIを6月4日から提供を始める。APIを使った開発案件の支援とサポート体制を整えた。ウェブから申し込むと、マニュアルやサンプルプログラムなどが提供される。
提供されるAPIは、kintoneで開発したアプリケーションに対するデータの登録、更新、削除するものと別のシステムからkintoneに蓄えられたデータを呼び出すものになる。kintoneのユーザー企業は無料で利用できる。
ユーザー企業の基幹系システムのデータをAPIを使ってkintoneと連携し、店舗などで利活用したいという要望がサイボウズに寄せられているという。一般的に基幹系システムは、セキュリティやコストの面からエンドユーザーが制限される。現場で必要な時にデータの集計、分析が即座にできなかった。
今回のAPI連携で、定期的に基幹系システムから必要なデータだけkintoneに自動で書き出すことで、担当者がkintoneでリアルタイムにデータを集計、分析できるようになる。
kintoneのAPIは3月に実装、同社のシステムコンサルティングやサポートがユーザー企業からの相談を受けてAPI連携の構築のノウハウを蓄積してきた。システムインテグレーターによるエンドユーザー環境でのAPI連携構築、ほかのシステムとkintoneとの連携など、付加価値の高いサービスを提供できるという。ユーザー企業自ら構築することも可能だ。