Linuxはいかにして大企業で採用されるようになったのか - (page 2)

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2013-05-24 07:30

クラウドコンピューティング

 クラウドコンピューティングは、Linuxの真価を目に見えるかたちで引き出せる領域の1つである。今ではほとんどの大手クラウドがLinuxプラットフォームを採用している。世界を代表する以下の2大クラウドも、Linuxサーバの恩恵を受けている。

  • 「Amazon EC2」:50万台近くのLinuxサーバが稼働している。
  • 「Netflix」:1000台近くのLinuxサーバがフロントエンドとして稼働し、それに数百台の「Amazon S3」サーバが接続されている。

 Linuxは、生まれながらにしてクラウドコンピューティングといったものに対応できるように作られていたのである。そして、そのネットワーク性能やセキュリティレベル、信頼性の高さにより、クラウドにうってつけのプラットフォーム候補となり、Red HatやOpenStackRackspaceSUSECanonicalといった企業がその長所を生かし、傑出したクラウドプラットフォームに育て上げたというわけだ。

さまざまなデバイス

 Linuxは、世の中のさまざまなデバイスに搭載されるようになっている。

  • ストレージ機器
  • 電話
  • ルータ
  • ネットワークスイッチ
  • セキュリティハードウェア
  • 仮想アプライアンス
  • コピー機

 デバイスメーカーの多くはある時点で、Linuxが自社製品を動作させるための理想的なプラットフォームとなることに気付いた。Linuxを採用すれば、必要な機能を残しつつ、容易に軽量化できる(カーネルがモジュール構造となっている)ため、さまざまなデバイスにLinuxを搭載するのは理にかなっていると言えるだろう。

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