企業向けアプリが安全に利用できるXenMobile Enterprise
モバイル化実現に向けたもう1つの製品として、Templeton氏はエンタープライズモバイルソリューション「Citrix XenMobile Enterprise」を紹介した。XenMobile Enterpriseは、さまざまなモバイルデバイスから安全にエンタープライズアプリケーションにアクセスする環境を整えるソリューションで、「コンシューマーアプリのように使いやすいモバイル体験を仕事環境でも実現するためのもの」(Templeton氏)だという。
XenMobile Enterpriseには、Citrixが自ら開発した安全なモバイルビジネスアプリケーション「Worx Mobile App」として、メールアプリの「WorxMail」やセキュアブラウジングアプリの「WorxWeb」、ファイル共有サービス「ShareFile」などが用意されている。
また、パートナーがWorx対応アプリを開発するための「Worx App SDK」を提供しており、コードを1行追加するだけでモバイルアプリがWorxに対応するという。SDKを提供するが、先行してSDKを公開した60社以上のパートナー企業がすでに80種類以上のWorx対応アプリを用意しているという。XenMobile Enterpriseそのものは6月に提供開始となる予定だ。
基調講演の最後にTempleton氏は、「どこでも仕事ができ、どこでも開発ができるというモバイル環境を提供することがCitrixの役目だ。これは仕事環境の改善につながり、さらには生活そのものを良くすることにもつながる」と述べ、「人々がより良い生活を送れるよう、Citrixは今後も努力を続ける」とした。