タブレットとバックエンドの連携は今後の注目ポイント
平野氏は、定型データを扱うGravityの想定利用者の例として、倉庫管理などの業務を担当する非デスクワーカーを挙げた。iPadでの閲覧にHandbookが利用されているのとは反対に、倉庫管理者などが在庫情報などをiPadで入力し、ASTERIA経由で基幹システムに返すといった使い方が考えられる。
これについては、基幹システムを提供するSAPなどがモバイル対応で同様の取り組みをしている。例えば、百貨店の化粧品売り場の店員が、タブレット端末で接客をし、販売に至った際にその場で在庫情報を更新し、バックエンドのERP側に購買情報をフィードバックするといった方法だ。これにより、販売情報のリアルタイムでの把握が可能になり、その後の需要予測や生産計画などを立てやすくなる。
モバイルデバイスとの基幹システムとの連携は現状はまだあまり進んでいない。今後、インフォテリアなどのツールベンダーの動きと合わせ、進展が期待される分野といえる。