明治安田生命が営業職員向けに3万台の「Windows 8」タブレットを導入した。9月から順次、同端末を活用した営業活動を国内約1200カ所の拠点で展開していく。日本で最大、世界でも最大級のWindows 8タブレットの導入事例になるという。富士通と日本マイクソフトが8月7日に発表した。
明治安田生命が導入したのはオリジナルの営業用端末「マイスターモバイル」。「Windows 8 Pro」を採用している。薄さ15mm、重さは約880gのタブレット型PCであり、12.1インチ液晶で1日の所外活動に十分な駆動時間のバッテリを搭載しているという。
電子署名のイメージ(提供:明治安田生命)
タッチパネルには、静電容量と電磁誘導の両方式に対応したパネルを搭載し、附属の専用ペンで手書きで入力するとともに、細かい操作もでき、Windows 8のマルチタッチ操作にも対応している。画面上に手を置いたままでもペン入力するできる機能も搭載しており、自然な書き心地で電子署名ができるとメリットを説明している。
ドコモのLTEサービス「Xi」対応の通信モジュールを内蔵している。商品説明用のパンフレットや動画をダウンロードできる。システムセンターで顧客情報を一元管理することでマイスターモバイル内にデータを保持しない仕組みを取っている。端末に内蔵されるソリッドステートディスク(SSD)を暗号化することでセキュリティを保持している。
マイスターモバイルの導入で、明治安田生命は積立配当金の支払いや契約者貸し付けなどの手続きを電子化する。年間約80万件の紙での請求書が電子手続きの対象となり、ペーパーレス化を進めていく。一部の手続きで、本人を確認する書類のコピーなどが必要になるケースでは今後、端末に搭載されるカメラを活用することでも、ペーパーレス化を進めていく。