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少数精鋭の開発チームでライバルが恐れる会社に--DeNAの川崎修平CTO - (page 2)

大川淳 山田竜司 (編集部)

2013-10-17 07:30

--サイトへのアクセスが急激に増加することなどにどう備えているか?

 本番のシステム構成では、エンジニアは基本的に、プログラミング言語はPerlを使っている人が多いのですが、ミドルウェアの制限はあまり強くありません。PerlベースのアーキテクチャーであればOKです。ただしソーシャルゲームに関しては、運用の効率を考えて統一したミドルウェアを使っています。またプラットフォームでは、品質面での要求が高くなるので実績のあるフレームワークを採用しています。一方、出してみても、当たるかどうかわからないものは、早く作れるものなら、何でも良いわけです。

 大当たりするとの前提で最初から、1億ページビューにも耐えられるように設計しろという必要はあまりないでしょう。時間をかけて、オーバースペックなものをつくるのではなく、スモールスタートで開発を始める。コアとなる競争力を見極め、伸びそうな可能性があれば、そこからアーキテクチャを変えることは可能です。

--情報システム部門が求める人物像は?

 エンジニアは頭が柔らかい人を求めています。例えば当社の場合、新たなプロジェクトを実行しようとなった時、扱った経験がなくてもAndroid向けのアプリケーション開発をやれるかとこちらから声をかけたとしたら、積極的に引き受けるような人が望ましいのです。無論、専門特化でスキルの高い人も必要ですが、現状としては、オールラウンドな人材が足りません。

 少人数のチームを編成すると、ある分野はできるが、これはできないという場合があります。できる人を連れてくるというやり方が企業として合理的なことですが、これはできないと最初から放棄されてしまうと、チームの姿勢や体制ができにくいのです。プロジェクトの現場では、新しいアーキテクチャーを試してみるだとか、経験のないことに取り組んでもらう必要性が出てきます。

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