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スマートデバイス導入における落とし穴--上(デバイス、アプリ編) - (page 2)

千葉友範(デロイト トーマツ コンサルティング)

2013-11-01 07:30

 その答えは簡単である。何のために導入するのか、その目的をはっきりと決めるということである。そして、誰がスマートデバイスを使うのか、そのターゲット(ペルソナ)を見極めるということである。

 本稿では、ユーザー企業からの質問に対する解として、もっとも重要なカギとなる導入のモデル(目的)の整理とペルソナ設計について、解説していきたい。


スマートデバイスの利用モデル

 近年のスマートデバイス導入事例や我々が導入のお手伝いをさせて頂くケースを整理すると大きく4つのモデルに分類することができる。モデル1及び2は、メール、グループウェアの利用であったり、セールスフォースオートメーション(SFA)、社内フローなど文字入力や登録といった機能や個人が閲覧するという機能が中心にある。

 一方で、モデル3及び4については、閲覧機能が中心となる。特に、モデル4については、スマートデバイスの中に映し出される情報を顧客と覗き込みながら、まさにシェアするという閲覧機能を実現していくことになる。ここで注目すべきなのは、利用目的や利用シーンである。

 「入力」を重視すべきなのか、「閲覧」を重視するのか。また、「個人」での閲覧なのか「共有」型の閲覧なのかである。スマートデバイスの利用モデルに整理したように、モデル1や2の場合、歩きながらや立ったままでの閲覧、時には編集(入力・登録など)も多く、片手でデバイスをあつかえるほうが便利なケースが多い。つまり、10インチや7インチのタブレットのように両手を使わなければいけないデバイスでは不便なケースが多いため、むしろ4インチ~5インチサイズのスマートフォンの方が使い勝手が良く、ユーザーには受入れられやすい。

 一方でモデル3や4は、閲覧する情報量が多いため、それなりの画面サイズが必要となってくる。特に、モデル4の場合は顧客とその画面を共有しながら商品説明や料金シミュレーションなど、動きのある画面をみるため、どうしても10インチ程度のサイズが必要となってくる。また紙では表現できない色彩や動きを表現することを考えてもある程度の大きさが必要となることは容易に想像頂けると思う。

 このように導入目的(モデル)を明確にすることで本当に必要なデバイスサイズやアプリケーションを合理的に決定することができる。また、こうしたデバイスを誰が、またどんな人が使うのかという「ペルソナ」を決めることで、具体的にどんな機能をアプリケーションに持たせるべきなのか、さらには、どのように画面を遷移させるべきなのかなどユーザーが欲しいと思える機能を定義することができる。

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