富士通は11月6日、ディスクストレージシステム「FUJITSU Storage ETERNUS DX」シリーズの新製品とストレージ基盤ソフトウェア「FUJITSU Storage ETERNUS SF 16」の販売を世界同時に開始した。12月16日から出荷する。
販売開始となったのは「ETERNUS DX100 S3」(税別価格196万円~)「ETERNUS DX200 S3」(同500万円~)「ETERNUS DX500 S3」(同793万6000円~)「ETERNUS DX600 S3」(同1155万7000円~)の4製品。いずれもマルチコアとマルチスレッドに対応したプロセッサを採用している。キャッシュメモリを従来機の最大4倍に拡張するとともに、SAS 3.0ドライブインターフェースや16Gbit/sのファイバーチャネル接続に対応し、ランダムアクセス性能が従来機の最大5倍と説明している。
新製品はアーキテクチャを刷新し、筐体内に容易にドライブを追加できるという。従来は別々に運用する必要があったSANのストレージとNASという異なる領域を同一の筐体内に共存可能になったとしている。一つの筐体あたり60本のディスクドライブを搭載できるエンクロージャを新たにサポートし、大規模ドライブ構成の設置スペースが半分以下になったと説明する。
使用頻度の低いディスクドライブのスピンドル回転を停止させることで、消費電力を削減し、ディスクドライブの寿命を延長させる技術「Massive Array of Idle Disk(MAID)」に加えて、回転を停止したディスクへの電源供給も停止する機能も実装する。この機能は、2014年6月から提供する。
ストレージ基盤ソフトウェアのETERNUS SF 16は運用管理機能を強化した。今回の新製品と組み合わせると、処理性能が求められる業務を優先的に自動で処理するQoS機能をサポートする。あらかじめ設定された優先度に応じて、ストレージ内部のリソースを自動的に制御して最適にリソースを配分できるとメリットを説明している。
ETERNUS SF 16は「ETERNUS SF Storage Cruiser 16」(税別価格41万円~)「ETERNUS SF Advanced Copy Manager 16」(同51万円~)「ETERNUS SF Express 16」(同16万円~)が提供される。
ETERNUS SF Storage Cruiser 16はSANとNASに共通のセットアップに加えて性能や障害を管理する。ETERNUS SF Advanced Copy Manager 16は、高速コピーでのバックアップやレプリケーションを管理する。ETERNUS SF Express 16はエントリ向けの導入運用管理ソフトウェアになる。