Googleも理解している。「Chromebook」は、かたちのうえではLinuxベースのPCであるものの、同社のSaaS(Software as a Service)クラウドに依存している。
次に、同社が開発しているOSの最新バージョンである「Android 4.4 KitKat」を見てほしい。「Google Experience Launcher」の採用によって、「Google Now」の予測検索機能がホーム画面にもたらされている。ExtremeTechのRyan Whitwam氏は、「今やGoogleのサービスが中心に据えられており、OEMによるカスタマイズはすべて表舞台から追いやられている。そしてGoogle Experience Launcherは、OEMがそれを好むかどうかに関係なく、多くのAndroid携帯に搭載されるようになる」と述べている。
われわれは、Androidを搭載したスマートフォンやタブレット、Chromebookのうちのどれが優れているのかについて自由に語れるものの、結局のところすべてのデバイスはGoogle検索とSaaSによって、クラウドをベースにした単一のシームレスなものへとまとめ上げられるのだ。
これはAppleでも同じである。同社の製品はPCとは異なり、昔からオープンなものではなかったが、最近ではそれに輪をかけて封印までされている。iFixitによる修理しやすさの調査で、最新の「MacBook Pro」が最低の評価だったと聞いて、意外だったという人はいるだろうか?「Mavericks」向けにリリースされたセキュリティパッチと同等の「Mountain Lion」向けパッチがいまだにリリースされていないという事実に気付いている人はいるだろうか?