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シスコ、大規模向けネットワーク機器で新製品--ACI戦略の具現化担う

大川淳

2013-11-28 15:43

 シスコシステムズは11月27日、大規模環境向けネットワーク機器の新製品として、スイッチ「Cisco Catalyst 6800」シリーズ、ルータの「Cisco ISR 4451-AX」や「Cisco ASR 1000-AX」などを発表した。有線と無線を統合するユニファイドアクセス対応製品の拡充と、WANやクラウドに対応するルータの強化を図った。SDN(Software-Defined Networking)機能で企業内などのIT部門にかかる管理の負荷低減を目指している。

 Catalyst 6807-XLは10/40/100Gbpsのサービス向けに最適化され、次世代の構内幹線への対応を想定している。Catalyst 6500シリーズとの互換性をもっており、投資保護と一貫した運用性を確保できるという。7スロット、10ラックユニットのモジュラ型シャーシで、スロットあたり最大880Gbpsに対応し、スイッチング容量はポートあたり11.4TB(テラビット)だ。


Catalyst 6880-X

 Catalyst 6880-Xは、10Gbpsをサポートする中小規模の構内向けスイッチ。5スロット、5ラックユニットの半固定型であり、10Gbpsの固定ポート16個のSupervisor Engineと10Gbpsまたは40Gbpsのラインカードを選択できる、4個のハーフスロットを搭載し、最大80個の10Gbpsポートをサポートしている。

 Cisco Catalyst 6800iaは、インスタントアクセススイッチとの位置付けで、プログラム可能なスイッチを実装できる。複数の場所のアクセススイッチを1台の拡張スイッチに統合し、Catalyst 6800/6500が持つ機能をすべて統合することで構内ネットワークの運用を簡素化する。

 「Cisco 4500E Supervisor Engine 8E」は、モジュラー型のアクセススイッチ。有線と無線のネットワークを統合し、統一したポリシーを適用できる。プログラム可能な「Cisco UADP ASIC」が搭載されており、有線と無線の統合をシャーシベースのスイッチにまで拡大した、としている。

 サービス統合型ルータのISR 4451-AXは支社支店向けのハイエンドモデル。アプリケーション最適化機能を搭載しており、IT担当者がアプリケーションサービスを数分程度で実装でき、ブランチオフィスでもWANの最適化機能を統合できるとしている。すでに10月から提供を開始している。

 ASR 1000-AXは、クラウド対応のWAN最適化技術「Cisco Virtual Wide Area Application Services(vWAAS)」で従来のASR 1000シリーズにアプリケーションの可視化と制御、セキュリティ機能などを統合したサービスを提供する。

 Catalyst 6800シリーズとASR 1000-AX、4500E Supervisor Engine 8Eは12月に提供を開始する予定だ。

 同社は、開発者向けツールキット「onePK」を、今後1年以内に大規模環境向け向けスイッチ、ルータのすべてに対応させる予定だ。今回、発表したISR 4451-AXとASR 1000-AXは、2014年第1四半期(1~3月)中にonePKへの対応を開始する意向だ。onePKを活用すれば、現在のサービスを自動化したり、要求に応じた新規サービスを作成したりでき、より強力で柔軟性の高いネットワークを実現できるという。

 シスコでは、クラウドをはじめとする新しい技術が先導する時代のネットワーク基盤として「Cisco ONEエンタープライズ ネットワーク アーキテクチャ」を提唱している。これは、すべてのものがインターネットにつながることで新たな価値を創造できるという“Internet of Everything(IoE)”の発想を支える基盤であり、このアーキテクチャで企業はネットワーク全体の可視性やインテリジェンス、拡張性を得ることができるとしている。


シスコシステムズ 専務執行役員 テクノロジーソリューション&アーキテクチャ統括兼エンタープライズネットワーク事業統括 木下剛氏

 専務執行役員の木下剛氏は「ITの動向を世界的調査からアプリケーションが急増し、開発も短期化し、より多くのアプリケーションが利用されていることがわかった。そこで従来のSDNよりアプリケーションに重点を置いた、ACI(Applicaiton Centric Infrastructure)を発表した。ACIこそがSDNの本来あるべき姿だと考えている。ONEエンタープライズ ネットワーク アーキテクチャで重要なのは、固定であれ無線であれ、その差異を意識させない一つのネットワーク、それを支える一つのポリシー、一つの管理形態を整えることだ」と説明した。

 いかなるネットワークでも、ネットワークをまたがっても、セキュリティを確保した上で使いやすい環境を実現する考えだ。今回の製品群は、このような理念を具現化するものとして投入されたと言えるだろう。

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