2014年のオープンソース界10大予想 - (page 2)

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2014-01-15 07:30

6.MariaDBがMySQLに取って代わり始める

 Oracleが、同社が関与するあらゆるものについてオープンソースコミュニティに支持されていないのは残念なことだ。MySQLについても、同じことが言える。しかし幸運なことに、代わりになるものが登場してきている。2014年には、WordPressやDupal、Joomla!、Xoopsなどのデータベースを中心としたウェブサイトでさえ、MariaDBへの大規模な移行が起きるだろう。筆者は、Oracleにオープンソースの扱い方を考え直させるような大規模な移行が起きればいいと思っているのだが、大きな期待を抱いているわけではない。

7.オープンソースがスマートマシンの世界をリードする

 家電製品やその他の機械を「スマート」にする能力が(タブレット、スマートフォンなど)、スマートマシンを当たり前のものにする。そして、Linuxやオープンソースは、この大きな動きの原動力となるだろう。その理由は、Linuxとオープンソースは、組み込みシステムにとって理想的なソリューションだからだ。

8.オープンソースがクラウド管理を変える

 OpenStackやOpenShiftなどのツールのおかげで、クラウドは管理しやすいプラットフォームになった。より大きな企業がソリューションとしてクラウドサービスを利用するようになるにつれ、そのクラウドはオープンソースのツールで管理されることが多くなるはずだ。繰り返すが、オープンソースはクラウドコンピューティングのようなもののために作られたものであり、この流れは当然のことだ。

9.Linuxデスクトップの市場シェアが2桁に達する

 2013年にはデスクトップ市場のシェアは5%しかなかったが、筆者は2014年には、オープンソースデスクトップのシェアが2桁台に乗ると固く信じている。これには、多くの理由がある。第1に、デスクトップでLinuxを使うことにメリットを見いだす大企業が増えるだろう。第2に、XPのサポートが切れるため、多くの企業で、新たなハードウェアを購入せずに代わりのOSに切り替える必要が生じてくる。Linuxとコストパフォーマンスの高いソリューションの融合は、理想的な解決方法だ。

10.プレインストール版Linuxが堅調に増加する

 私は2013年に、初めてプレインストールされたLinuxを目にした。この経験は筆者の予想をはるかに超えるものだった。Dell、HP、Alienware、そしてその他の企業が、Linuxがプレインストールされた製品をラインアップに加えようとしており、さらに多くの会社がLinuxデスクトップを提供しようとしている。この成長が続けば、このようなプログラムの成功に必要だった小規模な企業(例えばSystem76)も、引き続き成長とサポートを続けて行くだろう。

 2013年はLinuxとオープンソースにとって良い年だったと思った人は、2014年にはさらに期待していい。筆者は、2014年はオープンソースにとって最高の年になることを確信している。また、2014年が読者とその家族、ビジネス、創造性にとって、良い年になることを心から願っている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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