アプリケーション戦略はビジネス戦略に従って「違いを作ってつなげる」 - (page 3)

齋藤公二 (インサイト)

2014-03-11 14:29

 Lexmarkでは、印刷、イメージング、コンテンツ管理、ビデオ、プロセス管理、検索などのマスターデータ管理やアナリティクスについて、ペースレイヤ戦略を採用した。コモディティ機能とコアサービスを分け、コモディティ機能は記録システムとしてSaaSに移行、ビジネス固有の機能については差別化システムとしてIaaSへと移行した。これにより、業界固有のコンテンツ管理やマネージドプリントサービスなど市場ニーズに応じたサービスを迅速に提供できるようになったという。

 Gaughan氏は、これら企業の成功の要因として、差別化につながる「ビジネスケイパビリティ」の把握があると指摘した。「どんなアプリケーションを持っているかというインベントリ調査から始めるわけではない。他社との差別化できるビジネスは何か、から始め、そこからポートフォリオを作成していくのが成功のポイントだ。こうしたことはビジネス部門との話し合いの結果見えてくるものだ」(同氏)

 また、ペースレイヤの取り組みをどこから始めていいか悩んでいる企業のために、ツールも提供しているという。このツールでは、ビジネスケイパビリティに対応するアプリケーションのポートフォリオを作成することができ、重複する機能や統合できるアプリケーションがグラフィカルに把握できるようになっているとしている。

 最後に、Gaughan氏はペースレイヤ導入のポイントとして「ステークホルダーとのブレーンストーミングで自社がどのような価値を提供できるかを描き直すこと」「アプリケーションのペースレイヤ戦略を導入して、有益なプロジェクトの優先順位付けを行うこと」「アプリケーションポートフォリオ管理の手法を利用して、現在のポートフォリオを評価すること」などを提言し、講演を締めくくった。

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