シトリックス・システムズ・ジャパンとパロアルトネットワークスは3月12日、シトリックスのサービスデリバリネットワーキングプラットフォーム「Citrix NetScaler SDX」上に、パロアルトが提供する仮想化ファイアウォール「Palo Alto Networks VM-Series」を統合できるようにすると発表した。
NetScaler SDX ADCクラウドサービスプラットフォームは、数多くの世界最大規模のパブリック/プライベートクラウドで利用されており、モバイルとクラウドの世界で必要とされるアプリケーションの可用性、高速化、およびセキュリティを提供するマルチテナント型アプライアンス。
その上に統合されるVM-Seriesは、NetScaler SDXが提供する「テナント」ごと、アプリケーションごとのロードバランスとセキュリティのためのADCインスタンスを補完する専用ファイアウォール機能を提供できる。この統合により、組織は機能を損なうことなくインフラストラクチャを整理統合し、コストと複雑さを低減できるとしている。また、オープンなRESTおよびXML APIの相互サポートで、諸条件の変化に応じて個々の技術、機能をリアルタイムに連携できるため、クラウドデリバリモデルへの変革を促進できるとしている。
今回の製品統合は、シトリックスとパロアルトが2012年に両社間のパートナーシップを初めて発表した際の約束に基づいて進められた共同開発の成果の1つ。両社は今後も、Citrix XenAppとCitrix XenDesktopに対応する実証済みの共同製品の開発を進めるとしている。