「システムインテグレーターには大きなビジネス機会がある。クラウド上でのインテグレーションに際しては、オンプレミスで構築する場合に比べて俊敏性が高まるという利点がある。あるユーザーは、クラウドによってオンプレミスの4分の1の期間で構築できたと語っていた。短期間に巨大なリソースを調達できるクラウドにより、俊敏性と柔軟性が大きく向上し、顧客にもシステムインテグレーターにとってもチャンスになるのだ」(Selipsky氏)
ERPパッケージ「COMPANY」シリーズのSaaS版をAWSで提供しているワークスアプリケーションズについては「ここ数年、密に連携しているパートナー」とのこと。
「今後、特に日本では、ERPなどエンタープライズシステムをAWS上で、という例がさらに増えてくる。ワークスアプリケーションズだけでなく、SAPの導入数もかなり伸びている。例えばケンコーコムのERP事例では、オンプレミスと比べて65%のコストを削減したと聞いている」(Selipsky氏)
新たにVDIサービスも投入
Selipsky氏は、AWSが既存のITベンダーに対し、「クラウドサービスの経験値」「イノベーションのスピード」などの点で優位性を持つとする。
「今後もイノベーションの速度を落とさない。エンタープライズ向けには、既存アプリケーションの移行をより容易にするために役立つサービスやツールなどを投入していくつもりだ。また、スタック上層のサービスにも注力する。2013年11月にラスベガスで開催したイベント『re:Invent』では、“Desktop as a Service”を打ち出し、VDIサービス『Amazon WrokSpaces』をリリースした」(Selipsky氏)