クリエイティブとは「無から有を生み出すこと」だけではなく、「既存のモノを組み合わせることで新しいことを創り出すこと」でもある――この考え方は、UXデザインにも応用ができる。全てのサービスが新しいUXを生み出す必要はない。むしろユーザーのメンタルモデルに沿ったUXを提供することが重要な場合もある。ユーザーが体験したことのあるUXの提供や、触ったことのあるUIを提供することがいい場合が多い。
インターネット上には優れたUXデザインが存在する。言うなれば優れた見本があるということだ。そのため、優れたUXデザインを創り出したいのであれば、優れたUXデザインをストックし、必要な時に引き出せる状況をつくっておくことが大切である。その時のポイントは、表面的なことではなく「なぜ優れているのか」という理由を明確にしておくことだ。
以下、私が日々ストックする時に活用しているリソースを挙げておく。私の場合は、このリソースの中で自分に必要そうなことをPinterestにストックしている。
もしあなたが「無から有を創り出すこと」に思い悩んでいるとしたら、クリエイティブとは「無から有を生み出すこと」“だけ”ではなく、「既存のモノを組み合わせることで新しいことを生み出すこと」もできることを覚えておくといい。このマインドチェンジをはかるだけで、あなたの可能性は飛躍的に高まると思う。
- 大塚雄介
- 2006年、早稲田大学大学院卒理工学修士号取得。同年、ネクスウェイに入社。ネット広告新規法人営業、新事業創出プロジェクトを経て、新規事業(クラウドサービス NEXLINK)のUI責任者に就任。専門はIA/UX/UIデザイン。2013年より、「STORYS.JP」のCMO(最高マーケティング責任者)兼任。Facebookはこちら。