「Android」のセキュリティを高めるには--情報漏えいを防ぐ10の対策 - (page 2)

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2014-06-30 07:30

6. Secure Update Scannerをインストールして使う

 「Secure Update Scanner」は、「Pileup Flaw」と呼ばれる独特のセキュリティリスクを回避するために作成されたアプリだ。開発者は、インストールと最初の使用の段階では無害なアプリを作成していた。しかし、最初のアップデートが行われると、マルウェアがアプリに追加される。これを回避するためには、Secure Update Scannerをインストールして、定期的に実行しよう。アプリやOSをアップデートする前に、このアプリを実行するといい。

7. アプリのアクセス許可リストを読む

 くれぐれも、最初にアクセス許可リストを読まずにアプリをインストールすることのないようにしてほしい。なぜかというと、ゲームやシンプルなメモアプリ(クラウドサービスに接続しないアプリ)をインストールするとき、アクセス許可リストに、ユーザーの連絡先情報や電話機能、ネットワーク情報へのアクセスが必要と書かれていたら、悪意あるソフトウェアをインストールしようとしている可能性があるからだ。効果的なセキュリティ対策は、ユーザーのちょっとした行動から簡単に始められる。リストに目を通すのに大して時間はかからない。そのわずかな時間が、頭の痛い問題(やデータ消失)から守ってくれる。

8. SIMカードロックを設定する

 端末の暗号化と同時に、SIMカードロックを設定することもできる。こうしておけば、ユーザーが作成した暗証番号を入力しない限り、SIMカードにアクセスすることはできない。スマートフォンを起動する(あるいは再起動する)度にSIMカードの暗証番号を入力することになるが、データ消失が心配で仕方ないという人にとっては、SIMカードの暗証番号を入力する時間が余計にかかるとしても、セキュリティのためにはそれだけの価値がある。

9. 使用していないときはBluetoothやテザリング機能をオフにする

 Bluetoothやテザリング機能をオンにしていると、他の端末から自分のスマートフォンが見えてしまうことがある。これは、セキュリティ侵害を受けやすい状態になっている可能性があるということだ。必要のないときはこうした機能をオンにしておくべきではない。この一点に尽きる。セキュリティ問題の可能性があるだけでなく、バッテリを消費してしまうからだ。この2つの機能は、使用する必要があるときだけオンにするようにしよう。

10. 位置情報設定は必要な場合だけ有効にする

 自分の居場所の履歴を残す理由がなければ、位置情報設定をオフにしよう。端末のセキュリティには直接関係しないかもしれないが、(不適切な状況下では)ユーザー個人の安全を脅かし、データ漏えいにつながるおそれもある。位置情報サービスをオフにすると、バッテリを節約できるという追加のメリットがあり、不要なデータ利用(バックグラウンドで動作しているアプリや、携帯電話会社がリモートで開始したデータ利用)を減らすことができる。

安全なAndroidの利用

 どのプラットフォームを使っているにしても、セキュリティを軽く考えるべきではない。自分個人のデータも会社のデータも重要で価値のあるものだ。悪人の手に渡った場合、深刻な事態が起きる可能性もある。簡単な手順をいくつか踏むだけで(それほど簡単ではない手順もいくつかあるが)、Android端末を社外で一層安心して使えるようになる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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