SAPは、長期にわたる持続性を目的としたコネクテッドカーに関する同社のロードマップに従い、また別の取り組みを始めようとしている。
同社は、ドイツのライプツィヒで現地時間7月1~2日の予定で開催している「SAP Automotive Forum 2014」において、複数のアプリと追加データを使用して燃料消費の削減を目指すプロジェクで、トヨタおよびVeriFoneと提携することを発表した。
この提携は自動車内での情報表示に関するものだ。こういった情報は実際には自動車に組み込まれたパネル上に、あるいは単にモバイル機器上に表示される。また、ダッシュボード上の拡張ダッシュボードによって、近場のガソリンスタンドや、パーソナライズされた割引クーポンといった、現在位置に基づく情報にアクセスしつつ、燃料関係の統計情報を一目で確認できるようになる。
こういったことを可能にするためのソフトウェアやデータ処理は、SAPの旗艦プラットフォーム「SAP HANA Cloud Platform」に基づいたものとなっており、Bluetooth Low Energy(BLE)を用いて近くの機器と接続される。また、トヨタはテレマティックスデータを、VeriFoneはPOS技術を担当することになる。
現在のところ、トヨタとVeriFoneの提携は、Volkswagenが米国時間7月1日に発表した類似のイノベーションに対する投資と同様、まだプロトタイプによるテストの段階だ。
なお、今回の提携のニュースに先立って6月には、クラウドやモバイル機器、ビッグデータ製品を組み合わせた自動車業界向けの新技術がいくつか発表されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。