SAPジャパンは7月9日、インメモリデータベース「SAP HANA」に対応した統合基幹業務システム(ERP)「SAP Business Suite powered by SAP HANA」向けの各業界業種テンプレートの検証を推進するために、パートナーと共にコンソーシアムを6月に発足したと発表した。
Business Suite powered by SAP HANAは、高速なインメモリ技術を利用して、トランザクションとアナリティクスの両方を処理できるようにするもの。ビジネスの動きに対してリアルタイムに意思決定できるようにする。2013年1月に提供を開始して以来、世界の1000社以上が採用しているという。
SAPジャパンは、SAP HANA、「SAP ERP」の導入において先行しているSAPパートナーとコンソーシアムを発足させ、定期的な会合やSNSを通して、最新の技術情報や事例情報を提供する。パートナーが開発した各業界業種向けERPテンプレートのBusiness Suite powered by SAP HANAへの対応を支援していく。
コンソーシアムの活動を通じ、パートナーは、SAP Business Suite powered by SAP HANAに関する最新の情報を入手することが可能となり、顧客はより多くのSAPパートナーからHANAプラットフォームに対応したERPのテンプレートを選択できるようになる。また、SAPから参加パートナーだけでなく、参加パートナー同士の情報流通を促進することによって導入スキルの向上を推進する。
コンソーシアム参加パートナーは以下の通り(五十音順)。
- 株式会社アイ・ピー・エス
- アクセンチュア株式会社
- アビームコンサルティング株式会社
- SCSK株式会社
- 株式会社NTTデータ グローバルソリューションズ
- コベルコシステム株式会社
- JFEシステムズ株式会社
- 株式会社JSOL
- TIS株式会社
- 株式会社電通国際情報サービス
- 東洋ビジネスエンジニアリング株式会社
- 日本アイ・ビー・エム株式会社
- 日本電気株式会社
- 株式会社野村総合研究所
- 株式会社日立システムズ
- 株式会社日立製作所
- 富士通株式会社
- ベニックソリューション株式会社
- 三井情報株式会社
- 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社
- 株式会社ユアソフト
同コンソーシアムの参加パートナーは、多くが以前からSAP ERPの事前定義済みテンプレートを提供しており、これらのテンプレートを既にSAP HANAのプラットフォーム上で提供可能、もしくは近日中に提供予定となっているという。また今後、状況に応じて参加パートナーも増える予定とのこと。