日本IBMは7月24日、企業向けソーシャルコラボレーションソフトウェアの新版「IBM Connections V5.0」の提供を開始した。SaaS版とオンプレミス版のソフトウェアライセンスの2種類の形態で提供される。税別の参考価格はオンプレミス版が社内1ユーザーあたり1万9300円。
Connectionsは、もともとIBM社内で活用されてきたコラボレーションソフトウェア。企業が必要とするカレンダーやファイル共有などのビジネス機能に加えて、ユーザーのプロフィールやブログ、質問を投稿できるフォーラム、ブックマークなどのソーシャル機能をオールインワンで提供する。
新版では、社内のユーザーに加えて、社外のユーザーをコンテンツやプロジェクト別に作成する「Community」と呼ぶワークスペースにゲストユーザーとして招待できる。ゲストユーザーはConnectionsが提供する各種機能を無料で利用でき、情報共有を円滑にする。社外ユーザーに参照させる情報を一部のコンテンツに限定できる。
ユーザー部門による勝手な社外とのファイル共有などを防止し、管理可能なオンプレミス環境でのプロジェクト運営を支援する。社内外の関係者は、モバイルアプリを通じて、外出先からのコンテンツの活用が容易になるという。
ユーザーにとって必要性の高いファイルが最新版の状態に自動更新される新しいモバイルアプリケーションで外出先でも常に最新の情報にアクセスできると説明。例えば、企業のマーケティング部門が、社内の関連部門や外部のサプライヤーやパートナー企業とプロジェクトを進める際に活用することで、時間や距離を問わずコンテンツの共有やプロジェクトの運営が可能になるとしている。