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楽天証券の楠社長--システムは5年後の安定稼働も担保 - (page 2)

大西高弘 怒賀新也 (編集部)

2014-07-31 11:45

楽天グループという利点

 創業15年になる楽天証券は、2014年3月期での新規口座開設数が前年比14.3%増の21万6000口座となった。証券会社の成長のバロメーターは、年間の売買代金や預かり資産額などになるが、これらを支えるのが、口座数と新規口座の数である。楠氏は、楽天証券の特徴について次のように話す。

 「楽天という大手ネット企業グループの一員であることが最大の特徴と言えるでしょう。証券口座を持ったことのないお客様でも、楽天グループの一員ということで気軽に口座を持つことが多い。実際、当社の投信積み立ての口座を持つお客様の9割が楽天会員です。楽天グループのポイントを活用できるので、投資の初心者にとってもハードルが低いのです」

 また、楽天証券はもともと外資と日本の銀行系グループの合弁企業だったということもあり、海外の証券市場や商品先物市場との取引実績が充実している。楽天証券では、国内外の先物取引を楽天グループ内で担っていたドットコモディティを完全子会社化している。

 こうした特徴を持つ証券会社のトップとして、楠氏は、今後のネット証券業界をどう見ているのだろうか。

資産形成という時代の流れ

 「“資産形成”というキーワードが、いよいよ本格的に注目され始めると考えます。サービスメニューの充実はもちろんですが、資産形成を主目的にして証券会社の口座を持つ人が増えてくる中、NISA(小額投資非課税制度)への対応も重要です。さらに、IFA(Independent Financial Advisor、独立系ファイナンシャルアドバイザー)の契約数をさらに増やしていきたい」と楠氏は語る。

 IFAは、資産運用についてアドバイスする金融のプロフェッショナルで「金融商品仲介業者」のことだ。証券会社に勤める人が、会社から独立してこの業者になることが多い。富裕層の顧客を持ち、信頼関係を築いている証券マンにとって、属している会社の方針に左右されず、顧客本位のアドバイスができるのが魅力だという。

 楠氏は、IFAが活用するプラットフォームはネット証券が最も適していると話す。

 「独立後も自分のいた会社のプラットフォームを使うより、しがらみのない新しい基盤で顧客サービスをする方がスムーズです。これは当然のことで、IFAの期待に応えられる取引の基盤の提供がわれわれの責務にもなっています」

 また、スマートデバイスでの取引も増えていることから、アプリの充実も欠かせないと楠氏は語る。

 「おそらく、スマートデバイスは、PCよりもできることが増えてくるのではないでしょうか。それだけに、あらゆるハードに対応できる体制を整えておく必要があり、ここでの他社との競争も激化しています」

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