Hewlett-Packard(HP)は米国時間9月11日、クラウド構築のためのオープンソースソフトウェアを提供するEucalyptus Systemsを買収すると発表した。
Eucalyptusの最高経営責任者(CEO)Marten Mickos氏は、HPのCEOであるMeg Whitman氏直属のクラウド事業責任者として、事業を加速する役割を担う。オープンソースの信頼性と中立的なデータセンター事業者として認識されることは重要であり、MySQLの元CEOでもあるMickos氏は、HPがこうしたメッセージをより有効に伝えることに貢献する。買収条件は明らかにされていないが、これは金額がそれほど大きくはないことを示している。
現在HPのクラウド事業を率いているMartin Fink氏は最高技術責任者(CTO)兼HP Labs責任者となり、Network Functions Virtualization(NFV)事業も管轄することになる。
HPはアーキテクチャとしてOpenStackを支持してきており、EucalyptusもOpenStackをベースに事業を進めてきた。Eucalyptusが抱えている問題点は、Dellのパートナープログラムに参加し、Amazon Web Service(AWS)との連携にも深く関わっていることだ。HPはAWSとの互換性はオープンクラウドの重要な推進力として継続せざるえないだろうが、Dellについては好ましく思わないだろう。
Eucalyptusのアーキテクチャは以下の図のようになっている。
HPによると、買収手続きは2014会計年度第4四半期に完了する見込み。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。