米サンフランシスコ発--当地で開催中の「Oracle OpenWorld 2014」の大きなテーマはクラウドだが、米国時間9月30日、Oracleはビックデータとモバイルについても戦略を発表した。
製品開発担当執行バイスプレジデントのThomas Kurian氏はスピーチで、世界の人口の87%がモバイル端末を経由してインターネットにアクセスしていると述べた。モバイルは数多くの変化をもらたしている、とKurian氏は続ける。
Oracleの最新のソフトウェアは、次の3つを目標に開発されたという。ユーザーが構造化と非構造化の両方のデータを管理できること、リレーショナルデータベースで視覚的な分析ツールを提供すること、インメモリ技術を利用して分析速度を改善すること、だ。
1つ目のビックデータでは、多次元分析などビジネス上の意思決定向けの分析の視覚化の改善が特徴だ。最新の「Oracle Analytics Cloud」は、Big Data Discovery、SQL、Hadoop、クロスチャネル認識サービスなどの機能を備える。
これに加え、最新のデータベース「Oracle Database 12c」を利用することで、「E-Business」「PeopleSoft」などOracleの業務用アプリケーション製品は高速になるという。
これら業務用アプリケーションは「Oracle Database In-Memory」では最大で1000倍の性能改善がはかれる。最も速度が改善する「JD Edwards EnterpriseOne Sales Order Management」の場合、受注オーダークエリが最大で1700倍も高速になるとのことだ。
次のモバイルでは、「Oracle Mobile Cloud」サービスを発表し、モバイル開発フレームワークの新しい方向性を打ち出した。Oracleソフトウェアと接続するアプリを開発するためのエンドツーエンドのインフラ、とKurian氏は説明する。
Oracleはまた、最新のユーザーインターフェース設計システム「Oracle Alta UI」も発表した。すべての配信チャネルでアプリを配布する標準ベースのインターフェースを構築する開発者向けと位置づけている。
Oracle OpenWorld 2014のレポートはこちら。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。