SAPはエンタープライズ分野の大手企業として、これまで消費者が主なターゲットだったVuzixの「M100 Smart Glasses」に力を貸している。同社は、ニューヨーク州ロチェスターに拠点を置くVuzixと提携し、スマートグラス向けの2つのアプリケーションの開発を支援した。これらのアプリはSAPの拡張現実技術を活用するもので、現場の技術者と物流の作業員向けに設計されている。こういったユーザーにとっては、ハンズフリーコンピューティングがデータ収集や操作に役立つことがある。
今回リリースされた2つのアプリは、「SAP AR Warehouse Picker」と「SAP AR Service Technician」。いずれも視覚化と音声認識を利用することで、ハンズフリーでの使用を可能にしている。
SAP AR Warehouse Pickerを利用すれば、荷役単位、場所、製品、部署といった必要なスキャン情報が含まれたバーコードやQRコードを読み取ることができる。音声入力によって数量を確認することも可能だ。
SAP AR Service Technicianでは、ユーザーは自分の仕事場の3Dビジュアルエンタープライズモデルにアクセスできる。また、エキスパート呼び出し機能も利用でき、遠隔地にいる専門家がヘッドセットからストリーミングされる映像を見ながら同僚に指示を与えることができる。
Vuzixのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)であるPaul Travers氏は次のように述べた。「SAPの新しいエンタープライズユーザー向けアプリケーションのリリースは、当社のSmart GlassesとSAPの最先端ソフトウェアを組み合わせることで強力なツールが生まれ、運用効率の向上と作業者にとっての使いやすさが実現することを証明している。これは未開拓の巨大市場だ。顧客の登録開始を心待ちにしている」
提供:Vuzix
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。