Azureへの継続的な注力によって、Azureのグローバルな拠点が拡大しつつある。まず、2つの新しいオーストラリアリージョンが来週展開される予定で、Azureのリージョン数は合計19になる。各Azureリージョンのサーバ台数に換算すると、60万台だ。このリージョン数は「『Amazon Web Services』(AWS)の2倍以上、『Google Cloud Platform』の6倍」だとGuthrie氏は豪語した。
その勢いを加速させるため、Microsoftはデータワークロード向けに最適化された新しいGシリーズの仮想マシンサイズを発表した。最大32コア(Intelの「Xeon」プロセッサを使用)をサポートするGシリーズは、パブリッククラウドで最大規模と宣伝されている。さらに、仮想マシン1台当たり最大32テラバイトのストレージをサポートし、1ミリ秒以下の読み取り遅延を謳う新しいプレミアムストレージ製品も発表された。
しかし、最も注目に値するのはMicrosoftの「Cloud Platform System」だ。「Azure in a box(ハコに入ったAzure)」とも言える製品で、ハードウェアとソフトウェアの統合によって構成される。Azureを顧客の既存データセンター施設に提供することが目的だ。Dellとの提携によって実現するAzureのCloud Platform Systemは、11月に提供が開始される予定だ。
Microsoftが新しいコンテナテクノロジを次期「Windows Server」リリースに組み込んで、「Docker」アプリをオンプレミスでもAzure経由でもWindows Serverで実行できるようにしようとしている、と先週報じたが、今回の発表はそれに続くものだ。
Guthrie氏は、「クラウドが本当に輝くのは、そこで素晴らしいアプリケーションを実行するときだ」と断言し、コンテナベースのアプローチによって、より高速で、優れたアプリ開発環境が実現するだろう、と予測した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。