KDDI、クラウド型ビッグデータ分析サービスを開始 - (page 2)

大河原克行

2014-10-24 07:30

ビッグデータの蓄積、統合、分析、表示をワンストップで

 今回、KDDIが提供する「KDDI Analytics Suite with MicroStrategy」は、新たに専用設備を導入することなく、膨大なビッグデータの蓄積、統合、分析、結果表示などの一連の機能を、ワンストップで実現するクラウドサービスであり、分析結果は、PCやタブレット、スマートフォンをはじめとするマルチデバイスで、いつでもどこでも視覚的に把握できる。また、ユーザーの要望に応じて個別のカスタマイズにも対応できる。

 MicroStrategyが提供するBI製品は、高度分析と予測分析が可能なほか、スコアカードおよびダッシュボード、エンタープライズレポーティング機能などにおいて高い評価を得ている。モバイルにもいち早く対応。モバイルアプリを活用したタブレットやスマートフォンでの利用が可能になっている。

トレーディングの状況も一目瞭然に
トレーディングの状況も一目瞭然に

 日本では大手企業を中心に、約150社、12万ユーザーの利用実績があり、流通、金融、保険、製造分野など幅広い業種で導入。今回提供するKDDI Analytics Suite with MicroStrategyでは、MicroStrategyが提供する機能のすべてが利用できるという。将来的には一部機能を切り出した形でのサービス展開も検討していく。

 KDDIでは「全体評価で高い評価を得ているMicroStrategyのソフトウェアを活用することで、幅広いニーズに対応できる」としている。

 また、マイクロストラテジー・ジャパンは「今回のような包括的な協業は初めてのことになる。今回の協業により、セルフサービスとガバナンスの両面のニーズを満たす、業界トップクラスのアナリティクス機能を、今まで以上に容易に利用できるようになる。データの有効活用により、企業の競争力強化につなげることができる」としている。

 さらに、クラウドサービスの特徴を生かして、申し込みから利用開始までの構築期間を、最短2日間という短いリードタイムで実現。オンプレミスでの導入に比べて多額の初期設備投資が不要となり、迅速な運用開始とコスト削減を実現しているのも特徴だ。

 中でも最大の特徴と言えるのが、KDDIのセキュアなネットワーク環境とクラウド基盤を活用していること。その上で分析と管理が行われるため、安心安全なネットワーク環境が実現できるという点だろう。

 KDDIでは、SDN(Software-Defined Networking)を応用した広域データネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」などのほか、閉域イントラ網を標準提供するクラウド基盤サービス「KDDI クラウドプラットフォームサービス」を提供。キャリアならではのバックボーンに直結したネットワーク環境を活用できる点は大きな強みとなる。

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