5. コンテキストリッチなシステム(初)
Gartnerは、インテリジェンスを、先に述べた高度なアナリティクスと相互作用する「モノのインターネット」のデバイスに融合させることが次のステップであり、その結果として、環境状態を報告するだけでなくそれに反応するシステムが実現すると考えている。Gartnerによれば、「状況認識型セキュリティは、このような新しい能力の初期的な応用例であるが、今後さまざまなものが登場する」という。
6. スマートマシン(2回目)
高度なアナリティクスとコンテキストリッチな組込システムの組み合わせは、スマートマシンへと進化するだろう。自律走行車や高度なロボットのようなもののプロトタイプによって、ITの歴史において最も革新的な、スマートマシンの時代が到来するだろう。
7. クラウド/クライアントコンピューティング(6回目)
「クラウドは、柔軟な拡張性に富むセルフサービスコンピューティングの新しいスタイルであり、社内外両方のアプリケーションがこの新しいスタイルをベースに構築されるようになる。ネットワークと帯域幅のコストでは、クライアントデバイスのインテリジェンスとストレージを有効に使うアプリが引き続き有利だが、その調整と管理はクラウドで行われるようになるだろう」(Cearley氏)
8. ソフトウェア定義型のアプリケーションとインフラストラクチャ(2回目)
物理的世界全体に対応するようにデジタル環境を拡張するには、柔軟性が求められる。それは既存のハードウェア制御型ネットワークにはないものだ。これを実現するには、ソフトウェア定義型のネットワークやストレージ、データセンター、セキュリティが求められる。
9. ウェブスケールIT(2回目)
Gartnerは、組織は、グローバルクラスのコンピューティングを企業の環境の中に取り入れ始めるだろうと考えている。「最初のステップはDevOpsであり、調和の取れた形で開発と運用を統合することにより、アプリケーションとサービスの迅速かつ継続的で、漸進的な開発を促進する」
10. リスクベースのセキュリティとセルフプロテクション(初)
Gartnerは、セキュリティの専門家にならって、セキュリティの意味するところを見直している。これまでのように、完全な保護を目指すということではない。Gartnerなどは、リスク評価を通じてセキュリティを位置づけることが、より現実的なゴールであり、進歩を妨げることもないとしている。Gartnerはまた、「境界防御やファイアウォールではもはや十分ではない。全てのアプリケーションが自己認識とセルフプロテクションを行えるようにする必要がある」という興味深い考えも提示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。