--SAPはスポーツでBtoBtoCに拡大する狙いもある。BtoBのイメージが強いSAPだが、どうやってコンシューマーに認知してもらうのか?
今後デジタル世代、ミレニアム世代といわれる人々が職場に入ってくる。われわれの戦略は、個人や企業に技術を提供することだ。今後、もっとソニーやAppleなどのコンシューマーブランドのように行動する必要がある。スポーツやエンターテインメントへの進出もこれが背景にあり、差別化につなげていく。
実は認知度は低くはなく、Interbrandの調査では、SAPは25位。これはFacebookやIkeaよりも上だ。SAPの事業は、人々の生活に大きなインパクトを与えている。平日の商取引の74%が何らかの形でSAPシステムを経由している。世界のビールの80%がSAPシステムを利用して製造されているのである。
今年2月、パロアルトにHANAの名前をつけたセンターをオープンした。開発者向けだが小売業のコンセプトを持つものだ。今後もコンシューマーブランドの取り組みや活動を広げていく。