マイクロソフト、「Exchange Server 2010」のアップデートを撤回

Larry Seltzer (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-12-11 12:48

 Microsoftは、米国時間12月9日にリリースした「Microsoft Exchange Server 2010」向けアップデートを取り下げた。

 同アップデートは、「Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 3」の更新プログラムのロールアップ8であり、9日に複数リリースされたExchange Server向けアップデートのうちの1つだ。9日には他にも、「Microsoft Exchange Server 2007」向けと「Microsoft Exchange Server 2013」向けのアップデート、そしてExchange Server 2013向けのユニファイドメッセージング用言語パックもリリースされていた。

 Microsoftは今回、Exchange Server 2010向けアップデートに存在する問題により、「Outlook」からExchangeへの接続に影響が出ると述べている。同アップデートは、修正バージョンが利用可能になるまで、ダウンロードセンターをはじめとするチャネルから取り除かれている。Microsoftは、同アップデートを既に適用した顧客に対してロールバックの実施を推奨している。Outlookからの接続を回復させるにはロールバックを実施するだけでよい。

 9日にリリースされたExchange Server向けのセキュリティアップデートは実際のところ、11月の月例パッチから1カ月先延ばしにされていたものだ。

 ここ2年ほど、Microsoftによってリリースされるアップデートに問題が見つかることが珍しくなくなっている。同社は2013年8月にも、Exchange Server向けアップデートの撤回を余儀なくされていた。このアップデートの不具合は、Oracleが開発したコンポーネントに存在していたものだが、Exchange Serverの一部としてMicrosoftによって配布されたことに変わりはない。また同月、「Windows Media Services」向けのアップデートが取り下げられた後、再リリースされた。2013年には他にも、取り下げられたアップデートが複数あった。さらに、2014年夏にリリースされたいくつかのアップデートはユーザーのシステムに大きな問題を発生させたため、取り下げを余儀なくされた。同様に、9月にリリースされた「Microsoft Lync Server」向けアップデートもリリース後に取り下げられた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  2. 運用管理

    データベース管理の課題を一挙に解決!効率化と柔軟性を両立する新しいアプローチとは

  3. セキュリティ

    セキュリティに対する意識や対策状況の違いが浮き彫り--日米豪における情報セキュリティの実態を調査

  4. セキュリティ

    ソフトバンクロボティクスが、グローバル規模で安全かつ効率的にiPhoneのBYODを実現できた理由

  5. セキュリティ

    「100人100通りの働き方」を目指すサイボウズが、従業員選択制のもとでMacを導入する真の価値

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]