Microsoftは、米国時間12月9日にリリースした「Microsoft Exchange Server 2010」向けアップデートを取り下げた。
同アップデートは、「Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 3」の更新プログラムのロールアップ8であり、9日に複数リリースされたExchange Server向けアップデートのうちの1つだ。9日には他にも、「Microsoft Exchange Server 2007」向けと「Microsoft Exchange Server 2013」向けのアップデート、そしてExchange Server 2013向けのユニファイドメッセージング用言語パックもリリースされていた。
Microsoftは今回、Exchange Server 2010向けアップデートに存在する問題により、「Outlook」からExchangeへの接続に影響が出ると述べている。同アップデートは、修正バージョンが利用可能になるまで、ダウンロードセンターをはじめとするチャネルから取り除かれている。Microsoftは、同アップデートを既に適用した顧客に対してロールバックの実施を推奨している。Outlookからの接続を回復させるにはロールバックを実施するだけでよい。
9日にリリースされたExchange Server向けのセキュリティアップデートは実際のところ、11月の月例パッチから1カ月先延ばしにされていたものだ。
ここ2年ほど、Microsoftによってリリースされるアップデートに問題が見つかることが珍しくなくなっている。同社は2013年8月にも、Exchange Server向けアップデートの撤回を余儀なくされていた。このアップデートの不具合は、Oracleが開発したコンポーネントに存在していたものだが、Exchange Serverの一部としてMicrosoftによって配布されたことに変わりはない。また同月、「Windows Media Services」向けのアップデートが取り下げられた後、再リリースされた。2013年には他にも、取り下げられたアップデートが複数あった。さらに、2014年夏にリリースされたいくつかのアップデートはユーザーのシステムに大きな問題を発生させたため、取り下げを余儀なくされた。同様に、9月にリリースされた「Microsoft Lync Server」向けアップデートもリリース後に取り下げられた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。