King氏は2014年の事業成果に触れて「2014年6月にMark TempletonがCEO(最高経営責任者)として復帰。これはシトリックスにとって大変重要な動きであり、個人的にも、そのリーダーシップに期待したい」とコメント。「シトリックスは、誠実、信念、尊敬、謙虚といった社員の価値観による“文化”と場所にとらわれない働き方によって顧客の価値観を重視する“共感”という2つの基盤によって事業を推進している」などと同社の基本姿勢を強調した。
「過去10年に渡る顧客の要求は、セキュリティとコンプライアンス、運用効率によるコスト削減、より安価に効率的に活用するためのリモートアクセスの3つに集中している。2013年に日本に開設したEBCはこれまでに2250人が訪れており、そこからの フィードバックによると少子高齢化への対応や女性の活用、事業の継続性、グローバル経営、セキュリティとコンプライアンス、コンシューマライゼーションといった点での課題が多いことが浮き彫りになっている」
こう語るKing氏は「シトリックスでは、こうした課題に対してどこからでも働ける自由、使いたいデバイスを使うこと、データとファイルへの安全なアクセス、シームレスなコラボレーションと共有、セキュリティを担保した仕組みで容易に展開するといった5つの観点から新たなより良い働き方を実現することができる」などと述べた。
2014年には、国内500万のユーザーがシトリックスの製品やサービスを活用。「さまざまな企業に対して、モバイルデバイスを使って、どこからでも仕事ができ、効率的に、効果的に仕事をできる環境を提供した。国内2万8000社での導入実績があり、国内製薬企業のトップ10、国内金融機関のトップ10、国内自動車部品メーカーのトップ15社などが導入。日本の政府も利用している」という。King氏は鹿児島銀行やキリン、佐賀県、全日空、中外製薬などの企業が、新たにシトリックスを採用した例をあげた。
Citrixが認定する資格取得者は3300人に達し、「顧客が直面している問題の解決のための時間短縮が可能になる」と説明。「サービスプロバイダーを通じて、多くの選択肢を提供することができる。2014年には、サービスプロバイダーを通じた販売が、前年比100%増になった」ことも明らかにした。社員の93%が同社のボランティアプログラムに参加していることにも触れていた。