パートナー向けプログラムを拡充--シトリックスの2015年度事業戦略

大河原克行

2015-02-23 13:38


シトリックス・システムズ・ジャパン 代表取締役社長のMichael King氏

 シトリックス・システムズ・ジャパンは2月19日、2015年度の事業戦略を発表した。同社代表取締役社長のMichael King氏は、「2015年は、モバイルワークプレイスの実現が重要な要素になる。シトリックスは、この実現に向けて、統合したソリューションを提供することになる。Software-Defined Datacenterによって物理環境から仮想環境へと進化したデータセンターの考え方は、人の働く環境にも広がり、より効率的な働き方が可能になるSoftware-Defined Workplaceへと進化することになる」とした。

 King氏は、具体的な取り組みとして「ワークスタイルの変革をさらに推進する」「企業ITのモバイル化実現への道筋」「高い価値のビジネス成果を生み出すIT部門を支援」「ナンバーワンのパートナーになる」という4つのテーマから同社の施策を説明した。

 ワークスタイルの変革については「場所にとらわれない仕事環境を実現するために、新しい最高のモバイルワークプレイスを提供することで、効率性を高め、総保有コスト(TCO)を下げることができる。日本テレワーク協会との連携やモビリティカンファレンスの開催を通じて提案していく」とした。

 企業ITのモバイル化実現については、「企業が取り組むITのモバイル化がシトリックスの役割。(製品やサービスのデモが見られる)エグゼグティブブリーフィングセンター(EBC)を訪れる人は、モバイルワークプレイスに強い関心を持っているが、アプリの問題や、デスクトップのセキュリティなどに課題を感じている。また、モバイルデバイスをいかに効率的に活用すべきか、という点にも高い関心が集まっている。シトリックスは、こうした顧客に対して、ビジネスのやり方を抜本的に変えるモバイルワークスペースのコンセプトを提案していくことになる」と語る。

 IT部門の支援では「現在、メールに文書を添付したり、ソーシャルメディアや社内システムを利用したりするために、3~4つのアプリを利用している。シトリックスではシングルサインオンで簡単にアクセスし、シンプルな操作で利用できる環境を提示 できる。しかも、その操作にはすぐに慣れることができる。EBCを通じて、次世代のテクノロジの姿を提案でき、エンドユーザーに対してなぜシトリックスの方がいいのかということを具体的に見せることができる」と語った。

 シトリックスでは、iPad上でマウスを使い、デスクトップと同じ環境を実現する「X1 Prototype Mouse」を発表しており、「これを利用することで、iPad上での作業を抜本的に変えることができる」と述べた。

 パートナーとの連携については「シトリックスのビジネスは100%パートナーを通じたものであり、日本では、200社以上のパートナーが500万人の国内ユーザーに対してシトリックス製品を提供している」と前置きし、こう語った。

 「最も優れたトレーニングをパートナーに提供しているのがシトリックスである。現在、精力的なフィールドセールスとの協力、すべてのステージにおける活動支援、需要促進活動、新たな“CSA”プログラムとスペシャルプログラムの提供といった4つの観点からパートナー向け成長プランを用意している」

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