Googleは、新たなストレージサービス「Google Cloud Storage Nearline」を「Google Cloud Platform」に追加した。さまざまな業種や規模に応じる戦略を一歩進めるものとなる。
Nearlineは、格納されたデータに数秒でアクセスできる、Googleの新しいストレージオプションだ。これは、オンラインとオフラインのストレージインフラ間では数時間を要するのとは対極的となる。
Google Cloudチームで製品マネージャーを務めるAvtandil Garakanidze氏は米国時間3月11日付けのブログで、オンデマンドデータを擁護し、企業のデータのほとんどについてはオンラインで安全に保存できるとの見解を示した。
「データの全てを保存することは非常にコストがかかり、結果として企業は重要なビジネス情報のみを保存したり、規制のために必要なデータのみを保存することを選んでいる」とGarakanidze氏。「情報を捨ててしまうことは、これらの情報を分析することで得られる競争優位性を失うリスクにあることを意味する」と続ける。
同氏はまた、Nearlineが低コストの選択肢でもあることを強調している。ギガバイトあたりの月額料金は0.01ドルだ。参考までに、Google Cloud Storageの標準サービスは0.02ドル強からとなっている。
Nearlineはデータ量に上限がない。また、Google Cloud Storageにおける他の仕組みと完全に統合されている。
Nearlineの受け入れを加速すべく、Googleは同製品との統合で多数のエンタープライズ向けベンダーと提携している。その中には、NetAppのデータバックアップアプライアンス「SteelStore」、Symantecのエンタープライズ向けバックアップソフトウェア「NetBackup」などがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。