日本オラクルは4月8日、旧来の「Java SE」や「Java EE」で開発された企業システムやアプリケーションのバージョンアップを前提とした調査と分析を実施する「Java 最適化ファーストステップサービス」の提供を開始すると発表した。
企業内で使われているJavaベースのシステムにおいて、公開サポートの最終期限が切れた旧来版のJavaを使い続けるケースが多く見られ、セキュリティ面の懸念から新しいバージョンのJavaへの移行が急務となっている。
また、現行のアプリケーションサーバの統合や保守切れによる移行を迫られるケースも存在する。今回のサービスは、そうした移行作業にまつわる課題に対するもの。
具体的には、日本オラクルのコンサルティングサービス部門が、バージョンアップに際して顧客が抱える課題を抽出し、適切なJava環境への移行を提案する。始めにバージョン間での差異をソースコードレベルで調べ、結果報告と次のアクションを示す。
また、オプションサービスとしてサードパーティ製フレームワークのライブラリ依存調査、アプリケーションサーバ製品間とバージョン間の差異調査なども提供する。
同サービスで期待できるメリットは以下の通り。
- バージョンアップの実現可能性を把握
- バージョンアップに伴う修正規模を把握
- バージョンアップに伴う影響調査の負担を軽減
日本オラクルでは、内製化を進めていくユーザーを中心として同サービスを展開していくとのこと。